湖南4市防災総合訓練

 

今年は栗東の大宝西小学校区で開催された湖南4市防災総合訓練に

朝から伺いました。

今回は琵琶湖西岸断層帯を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生

し、栗東市は震度6強の観測。家屋倒壊し、負傷者多数。昨日の大雨の

影響による被害も大きくなる様相を呈してきたため、集団避難による地域住

民の安全確保が急務・・との設定でした。

 

小平井の住民の方を中心に続々と小学校に人々が集まり、まずは

煙体験ハウスに・・「真っ白で前がほとんど見えなかったわ!」と仰ってまし

た。

 

このような場所に集合して、実際にはどれくらいの時間で

少しゆっくりできる場所に行けるのでしょうか。

郡山の養護学校では、床に敷く薄パッドのようなものがあり、

体の負担は少し軽かったようです。

東総合体育館に行った時のことが思い出されます。

 

校内では、人工呼吸など応急救護訓練がされて

いました。

草津の女性消防団の方も指導員として参加されていました。

 

別室では陸訓練も・・地図をみて、ここは○○など、自分達で書き込むことで

改めて自分達の街を見つめ直すことにもなります。

 

障害物除去訓練では、車をクレーンで釣り上げるのですが、

前が重くてバランスが難しく、最初は大丈夫かしら?と思いました。

 

赤十字奉仕団の女性の方たちがおにぎりをにぎにぎ・・・

かなり熱いご飯を握って、「手のひらが真っ赤よ!」と仰っていました。

適度な塩味で、ありがとうございました!(^^)!

 

小学校の屋上から一人抱えて防災ヘリで救助。

「あっ、こないだの琵琶だ!」と決して広くはないドアの入り口

に引き上げるのは、大変だと思いました。

定位置にヘリをどれだけ安定して停止させていられるかは、

長年の経験がものをいいます。

責任ある仕事である上に、人数も決して多くないので、貴重

な存在です。

 

南海トラフの予測が発表された直後でもあり、

人々の関心は高かったようです。

最後は皆でバケツリレー。

バケツから、大なべ、ビニール袋(は、重くて横から

若干漏れているものも・・)と物をかえつつ、運びました。

「この靴(防災用)履いてるってことは、消防団か何かか?」

とか、

「さっきからいろんな人が挨拶してるけど、君はなにものや。」

というような声のかけられ方をしているのも、私ぐらい(笑)

以後、お見知りおきを~~。宜しくです!(^^)!

 

閉会式は失礼して急いで帰宅し、着替えたらすぐに京都へ。

関西広域小水力推進協議会に行ってきました。

思い返せば、昨年の6月、京都で初めての?準備会

に参加して、論学舎での集まり、富山での全国大会と

参加してきました。

準備会は8人程だったと思います。

アバンティのホールには、昨今の固定価格買取制度の開始なども

相まって、ホールを埋め尽くす多くの方が参加され、関心の

高さを感じました。

小水力は、身近なエネルギーとして、地域の自立につながる第一歩

として、もっと導入されてもいいのではないかと思っています。

先般少し立ち寄った針江にも、地元の大工さん手作りの水車が

ありました。

農業用水路を中心に検討が滋賀でもされているのは、以前述べたとおりです。

こういうのは、こないだの湖北でみた頭首工あたりに似ている

なあ、と・・・・・

 

イームル工業の沖さんの講演は、中国地方の小水力発電

の歴史と展望について。

65年前に小水力発電の必要性を訴え、

普及に尽力された織田史郎氏について話されました。

彼は、終戦後の電力不足と農山村の開発に小水力発電を

建設すべきと、中央官庁や経済界に構想を説いてまわり

「農山漁村電気導入推進法」を成立させ、日本中での小水力

普及をしようとします。

しかし、中国地方以外の地域では、電力会社の壁は厚く

協力は得られなかったそうです。(買い取り義務なく)

いいと思っても、できるとは限らないのが、つらいですね。

それでも、数々の変遷を経て、イームル工業は機器専門メーカー

として、自家用小水力発電所だけでも、中国地方で75か所

全国では百数十か所へ納入されるに至っています。