子どもの社会的養護とメディアリテラシー

ファザーリング・ジャパンとタイガーマスク基金の「子どもの社会的養護とメディアリテラシー」のワールドカフェ@大阪ハービスエントに参加してきました。もともとファザーリング・ジャパンは父親が笑顔でいることをモットーに絵本の読み聞かせなどの活動をされる中で、児童養護施設との関わりをもち、その流れの中で生まれたのが、タイガーマスク基金です。平成23年度末に高等学校を卒業した児童全体の大学などへの進学率53.9%に対し、児童養護施設から大学などに進学した子どもたちは11%(H25年3月厚生労働省発表による)。高校卒業すると、施設を退所し、一人暮らしをしなければならないので、学力はあっても経済的な問題から断念する子どもが多いとのこと。そこで、タイガーマスク基金では、進学サポート事業にも取り組まれています。

タイガーマスク基金↓

http://www.tigermask-fund.jp/

私は、ファザーリング・ジャパン全国大会の第1回が滋賀県で開催されたことがきっかけで、タイガーマスク基金勉強会も今回2回目の参加です。前回は、児童養護施設の方と卒業生に施設について語って頂きました。

さて、今回はかなり話題となったTVドラマ「明日、ママがいない」を振り返りながら、子どもの社会的養護の問題を考え、行動に移すきっかけにするためのワールドカフェでした。グループも・メディアカフェ・ドラマカフェ・自立支援カフェ・母子支援カフェ・タイガーカフェと、それぞれの分野の方がホストとして参加されており、現場の生の声を伺うことができました。

私は、自立支援カフェと母子支援カフェに参加しましたが、第3の居場所の必要性、自己肯定感などがやはりキーワードとなりました。また、ベビーマッサージをされている方からは、母親自身が自己肯定感をもつこと、癒されることが必要との意見も出され、こどもだけではなく、親のサポートも重要と皆さんで確認した次第です。

滋賀県でも児童虐待に関する相談件数は増加しています。これは認知度が上がり、相談するようになったともいえるのですが、サポート体制を強化するためにセンターの増設や人材育成にも取り組んでいきます。来月のカナダの実践報告勉強会に参加したいものの、議会開会日直前なので、行けるかしら(^_^;)